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目の病気について
加齢黄斑変性とは?

加齢黄斑変性は、米国をはじめとする欧米先進国においては、成人(特に50歳以上)の中途失明*の主要な原因となっています。日本においても、近年の急激な高齢者人口の増加や生活習慣の欧米化などに伴い、患者数が増加しています。日本では患者数は男性のほうが多く、年齢が高くなるにつれて増加します。また、喫煙者に多いことが知られています。
*加齢黄斑変性における失明は「社会的失明」と呼ばれます。視野の中心の視力は失われるものの、光を全く感じられなくなるわけではありません。(ごくまれに、完全に失明することはあります。)
加齢黄斑変性を主とした黄斑変性症は、視覚障害者の原因疾患の第4位です。

視覚障碍者手帳交付原因疾患

第1位 緑内障
第2位 糖尿病網膜症
第3位 網膜色素変性
第4位 黄斑変性症
第5位高度近視

網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する研究平成17年度総括・分担研究報告書42.わが国における視覚障害の現状

眼の構造と働き

眼に入った光の情報は「角膜(かくまく)」「瞳孔(どうこう)」「水晶体(すいしょうたい)」「硝子体(しょうしたい)」を通って「網膜(もうまく)」の上に像を結びます。その情報は「視神経(ししんけい)」を通じて「脳」に伝えられ、最終的に映像として認識されます。 眼の働きはしばしばカメラにたとえられ、水晶体はレンズ、網膜はフィルムの働きをしているといわれています。

黄斑(おうはん)、中心窩(ちゅうしんか)とは

黄斑は、網膜の中でも視力をつかさどる重要な細胞が集中している中心部で、ものの形、大きさ、色、奥ゆき、距離など光の情報の大半を識別しています。 この部分に異常が発生すると、視力の低下をきたします。また黄斑の中心部には中心窩という最も重要な部分があり、この部分に異常をきたすと、視力の低下がさらに深刻になります。 ルセンティスは中心窩に病変のある加齢黄斑変性の患者さんに用いられます。

加齢黄斑変性には滲出型と萎縮型の2種類のタイプがあります

滲出型(しんしゅつがた)

脈絡膜(みゃくらくまく)から異常な血管(脈絡膜新生血管(しんせいけっかん))が生えてくることによって起こるタイプです。新生血管は破れやすいため、出血したり、血液中の成分がもれ出して、黄斑が腫れ、ものを見る細胞の機能が障害されます。病状の進行が速く、急激に視力が低下していきます。 ルセンティスは滲出型の治療に用いられます。

「滲出型(しんしゅつがた)」加齢黄斑変性の自覚症状

加齢黄斑変性では網膜の中心部である黄斑が障害されるので、ものを見ようとしたときに視野の真ん中が影響を受けます。進行とともに次のような症状が現れます。

変視症(へんししょう)

見たい部分がゆがんで見えます。

視力低下

見たい部分がぼやけて見えます。

中心暗点(ちゅうしんあんてん)

見たい部分が黒くなって見えます。

コントラスト感度低下

見たい部分が不鮮明に見えます。

自己チェックのしかた

加齢黄斑変性はできるだけ早く治療をはじめて、病状の進行を食い止めることがとても大切です。 治療中も早めに異常を発見するために、下のような「アムスラーチャート」と呼ばれる格子状の表を用いて確認しましょう。 確認するときは、

1 アムスラーチャートは30cm離してください。
2 必ず片目ずつチェックしましょう。
3 老眼鏡はかけたままチェックしましょう。

※治療中の眼だけでなく、もう一方の眼もチェックしましょう。この検査は、眼科でも行われます。

加齢黄斑変性の患者さんを診察するときは、以下のような一連の眼科的検査が行われます。

1.問診
どのような症状か
  • 病状の経過
  • 今までにかかったことのある眼の病気、全身の病気
  • 家族歴
  • 喫煙歴
  • 現在治療中の眼の病気、全身の病気
  • 現在服用中の薬 など
2.視力検査
視力表を用いて測定します。
3.眼底検査
細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)を用いるなどして、眼底にある網膜の状態を調べます。細隙灯顕微鏡から、眼底に細くて強い光を当て、病気の所見を拡大して調べます。滲出型加齢黄斑変性では、出血、網膜のむくみなどが観察できます。
  • 正常な眼の眼底写真
  • 滲出型加齢黄斑変性症の眼底写真
4.網膜断層検査(もうまくだんそうけんさ) (光干渉断層計(ひかりかんしようだんそうけい))
光干渉断層計を用いて、眼底組織の断面の状態を詳しく調べます。光干渉断層計は、網膜の断面を描き出します。滲出型加齢黄斑変性では、網膜剥離(はくり)(網膜が浮き上がっているところ)や網膜のむくみ、脈絡膜新生血管などが観察できます。
  • 正常な眼の黄斑像
  • 滲出型加齢黄斑変性症の黄斑像
5.蛍光眼底造影(けいこうがんていぞうえい)
蛍光色素を含んだ造影剤を腕の静脈から注射し、眼底カメラで眼底の血管の異常を検査します。新生血管や、新生血管からもれた血液がどこに存在するのかがよくわかります。検査では、必要に応じてフルオレセインとインドシアニングリーンの2種類の造影剤が用いられます。

フルオレセイン蛍光眼底造影
  • 正常な眼
  • 滲出型加齢黄斑変性症

インドシアニングリーン蛍光眼底造影
  • 正常な眼
  • 滲出型加齢黄斑変性症

滲出型加齢黄斑変性の治療法について

滲出型加齢黄斑変性の治療には下記のような様々な治療法があります。 ここではルセンティスの治療法である「抗血管新生薬療法」について詳しくご紹介します。

  • 抗血管新生薬療法(こうけっかんしんせいやくりょうほう)
  • 光線力学的療法(こうせんりきがくてきりょうほう)(PDT:photodynamic therapy)
  • レーザー光凝固術(ひかりぎょうこじゅつ)
  • 新生血管抜去術(しんせいけっかんばっきょじゅつ)
  • 黄斑移動術(おうはんいどうじゅつ)
  • 経瞳孔温熱療法(けいどうこうおんねつりょうほう)(TTT:transpupillary thermotherapy)
  • 内服薬

抗血管新生薬療法(こうけっかんしんせいやくりょうほう)

体の中には、脈絡膜新生血管の成長を活発化させるVEGF(ブイイージエフ)(血管内皮増殖因子(けっかんないひぞうしょくいんし))という物質があります。抗血管新生薬療法は、このⅤEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することにより新生血管の増殖や成長を抑制する治療法です。
ルセンティスによる治療は、この治療法にあたります。

ルセンティス療法について

ルセンティスは、脈絡膜新生血管の成長を活発化させる体内のVEGF(血管内皮増殖因子)という物質の働きを抑える薬です。 薬を眼の中に注射することで、加齢黄斑変性の原因である新生血管の増殖や成長を抑えることが可能な治療法です。
ルセンティスによる薬物療法をより安全で有効なものにするために、担当医からの説明を十分にご理解のうえ、治療を受けてください。

治療内容

ルセンティスによる薬物療法は、導入期と維持期で異なります。導入期では、月1回ルセンティスを白眼の部分から眼の中心の硝子体という場所に向けて注射します。これを3 ヵ月間繰り返します。その後の維持期は、眼の診察や検査で症状をみながら、必要に応じて注射します。
検査は必要に応じて月1回、視力検査と眼底検査、場合により光干渉断層撮影等を行います。

  • 点眼消毒・麻酔
  • 注射

ルセンティス硝子体内注射の手順

1 .注射前の点眼
1散瞳します。
2局所麻酔した後、広範囲抗菌点眼剤を投与します。
2. 眼周囲の消毒
眼周囲皮膚、眼瞼縁や睫毛に消毒液を塗布し、滅菌ドレープで被覆します。
3. 開瞼
滅菌開瞼器で開瞼します。
4. 結膜嚢内の消毒
消毒用点眼液を投与し、しばらく放置します。
5. 消毒液の洗浄
必要に応じて、適宜、生理食塩液で洗浄します。
6. 硝子体内注射
注射部位とは反対側の方向に眼を向けるように患者さんに指示します。
角膜輪部の3.5~4.0mm後ろの部分から、(1)水晶体、(2)水平直筋付着部位の近傍を避けて、眼球の中心に向けて眼科用針を刺入します。
7. ルセンティスの注入
注射液0.05mLを硝子体内にゆっくり注入します。
次回以降の投与では同一部位に繰り返し注射しないよう、前回の注射部位からずらして注射します。
8. 注射後の点眼
広範囲抗菌点眼剤を投与します。